MRI室では、装置から発生する磁気を外部に漏らさないために、また周囲の電磁波から装置を保護するために、磁気と電波の遮断が不可欠になります。磁気は電波と違って反射しにくく、遮断しにくいため、磁気を引きつける役割を担う特殊な金属板で部屋全体を囲い込むことになり、小さな監視窓だけの密閉空間となっていました。この密閉空間は、受診者にとって抵抗感や心理的圧迫感を生む大きな要因の一つです。そこで、この高性能電波シールドガラスを使用することによって、ガラス越しに検査スタッフや家族の姿が見えることにより、受診者に安心感を与えるとともに、明るく開放的な空間を形成することができます。